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【よもぎ蒸しの吸収経路】よもぎ蒸しの体での働き方

よもぎ蒸しはからだを温めながら漢方の成分を取り入れていきます。
では、どうやって体内に吸収されるのでしょうか。
今回はよもぎ蒸しの漢方成分がどのように吸収されるかについてご紹介します。

薬学研究者Ryoさんは、東京大学薬学部卒の経歴で、東洋医学を愛好しており、よもぎ蒸しの専門家です。
目次

よもぎ蒸しの漢方成分はどこから吸収される?

身体は外部から様々なものを吸収しています。
口からの「経口吸収」、口や鼻からの 「経気吸収」、皮膚からの「経皮吸収」、粘膜からの「粘膜吸収」です。

この内、よもぎ蒸しの漢方成分の吸収は、膣や肛門からの「粘膜吸収」がメインと考えられます。
皮膚からの「経皮吸収」もなくはないですが、吸収は少なめなのではないかと考えられます。

粘膜吸収がメインなのは、皮膚と粘膜の構造の違いが要因です。

https://www.sunsorit.co.jp/skincare-labo/から引用

皮膚と、膣や肛門の粘膜は、基本的には同じ構造ですが、皮膚は表面の「角質層」が強固です。
この角質層は、外部刺激から肌や体を守る「バリア機能」を持っており、外部からの物質が体内に入ることを妨げる役割を持っています。
そのため、皮膚よりも粘膜からの方が吸収されやすい傾向にあります。

では皮膚よりも粘膜の方がどのくらい吸収されやすいのでしょうか?
物質の吸収のしやすさを、皮膚と、肛門の粘膜で比較したデータです。

Drug Delivery System 15-6,2000から引用改変

粘膜の方が、26倍ほど水を吸収しやすく、2倍の大きさの物質を吸収できるという結果です。
成分によって吸収のしやすさが変わるので注意は必要ですが、一般的に皮膚よりも粘膜の方が吸収率は良いことが分かります。

西洋医学でも活用されている粘膜吸収

西洋医学というと、飲み薬のイメージが強いかと思います。
ですが、膣や肛門に挿入して用いる「座薬」というものもあります。

高熱が出た時に、お尻から座薬を入れた経験がある方もいるのではないでしょうか。
このように、膣や肛門の粘膜は、薬剤の投与経路として、一般的に活用されています。

また、ステロイドの部位別の吸収しやすさのデータもありました。

ステロイドの部位別の吸収しやすさ
引用改変:ライオン株式会社HP https://method.lion.co.jp/steroid/
参考:Feldmann RJ,et al:J Invest Dermatol 1967:48(2):181-183


ステロイドという塗り薬に関するデータであり、全ての薬剤に当てはまるわけではありませんが、
陰部からの吸収は、腕の皮膚よりも42倍も吸収しやすいという結果があります。

口からの「経口吸収」と粘膜からの「粘膜吸収」の違いは

引用改変:
中外製薬HP https://www.chugai-pharm.co.jp/ptn/medicine/body/body002.html

一般に漢方は口から飲むことが多いと思います。
漢方を口から飲むと、複雑なプロセスで体に効果を発揮します。

漢方を口から飲むと、まず唾液や胃酸と混ざります。そうすると、漢方が分解や変形してしまうことがあります。
そして、腸まで到達すると、一部が吸収されて、残りは便として体外に排出されます。
腸で吸収されると、解毒器官である肝臓を通ります。肝臓で漢方が分解などされてしまうのです。
分解などを逃れたものが、体で効果を発揮します。

つまり、漢方を含めた薬を飲んだとしても、効果を発揮するのは一部なのです。
一方で、膣や肛門からの粘膜吸収は、ほぼ分解されません。

というのも、粘膜の近くに血管があるので、粘膜を通過した成分は、そのまま血管で流れていき、体全体に広がって効果を発揮していきます。
膣や肛門からの粘膜吸収は、そのまま体に届くということなのです。

まとめ

今回のまとめです。
◆ よもぎ蒸しの漢方成分は、膣や肛門などの粘膜から吸収がメインであること。
粘膜からの吸収は、漢方成分がそのまま体に届きやすいこと。
◆ 漢方成分がそのまま体に届きやすいので、使用する漢方は良質なものを使う方が良い。

セルフキュアでは、薬学理論に基づき使用する漢方にもこだわっています。
体を温め楽しみながら漢方成分を取り入れていただけたらと思います。

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