【このコラムで解決できること】
- 無人サロンを開業したいけどフランチャイズと自己開業の違いは何?
- 無人サロンの開業方法はどちらがおすすめ?
- 無人サロンの開業はどんなことに気を付けたら良いの?
このような悩みを解決するコラムです。
無人サロン開業に興味をお持ちの方の中には、自分で開業すべきかフランチャイズ加入すべきかお悩みの方も多いでしょう。
セルフキュアは日本で初めて“完全無人”セルフよもぎ蒸しサロンを開業、
半年で単月黒字化、1年半の運営期間で初期投資回収済の安定経営を行いました。
運営者だからこそ分かるメリット、デメリットを正直にお伝えしますね!
Nonさん
勤務税理士として外資系税理士法人、株式会社リクルートに勤務後、独立。日本最大級のよもぎ蒸しサイト「セルフキュア」を運営。よもぎ蒸し歴10年。
結論から言うと、無人経営は通常の店舗運営と同様、継続的な工夫が必要です。
自力で広告運用や工夫できる方は、自分で開業する方が良いでしょう。
なお私自身はフランチャイズ加盟経験はありません。フランチャイズについては外から見て分かる部分に留めて記載します。
無人サロン開業で大切な運営ポイント
ランニングコストを抑える
コスト削減はどの事業者も意識していることかと思いますが、無人サロンの場合、特に意識が必要です。
ラーメン二郎は豪快な盛りで有名なラーメン屋です。
「ニンニクヤサイアブラマシマシ」や「ニンニクマシマシヤサイマシカラメ」などの独自コールやルールがファンの間に徹底していることで、高回転率を維持しています。
一般に有人サロンと比較し、無人サロンの客単価は低いケースが多いです。
客単価が低い事業モデルは価格を武器にしたり、独自ルールで回転率を高めることで、売上をしっかり立てるのが鉄板の法則です。
しかしながら、ワンルームマンション型の無人サロンは“時間貸しビジネス”です。
1ヶ月の売上高には理論上の天井があります。
いかにランニングコストを抑えるかがこの事業の肝だと感じます。
ランニングコストを抑えるといっても「清掃しない」「備品補充しない」「広告をかけない」は違いますよね。無駄遣いせず本当に必要なものにだけコストをかけるということです。
おそらく家賃やシステム利用料(予約システム、無人システム)が毎月のランニングコストの中で大きな割合を占める固定費になると思います。
これらの選定はシビアに検討した方が良いでしょう。
無人システムはスマートロック、予約システム、入退室管理などがありますが、価格にかなり差があります。
またスマートキーは物件のドアや鍵の形状によって使用出来ないものもあるので、注意が必要です。
セルフキュアが行ったセルフサロンは全国屈指の損益分岐点の低さを誇るサロンとの自負があります。
イニシャルコストも抑える
理想的にはイニシャルコスト(初期投資)も出来る限り抑えたいです。
理由として、初期投資が少ないほど、投資回収期間が早まるからです。
マクロ的な視点で考えると、日本は少子高齢化で労働人口は減っていきます。
合わせて人件費等の上昇があるため、中長期的に無人化・省力化が進んでいくことはおそらく間違いないでしょう。
ですが、無人業態が今後どうなっていくのか未来のことは誰にも分かりません。
先のことは分からないので、早めに初期投資の回収を終わらせておきたいです。
その方が安心ですし、早期の回収が出来る可能性を無人業態は持っています。
フランチャイズ説明等を見ていると、投資回収期間が3年目標というお話も聞いたことがあります。
無人経営の魅力の1つに小資本開業、損益分岐の低さがあるので、もう少し早期の回収を目指せる計画を立てた状態で開業することをお勧めします。
集客は腰を据えて行う
大前提として、待っているだけではお客様はいらっしゃいません。なので、営業している限りずっと集客活動は必要です。
広告手法は沢山ありますが、ターゲットや予算である程度絞れるはずです。
集客で大事な心構えとして、試行錯誤をしながらより良い方法(広告効率が高い方法)を見つける試行錯誤の精神は大切です。
セルフキュア実店舗でも1年で30種類以上の方法にトライしました。
広告費が回収出来ない媒体もありました…
広告運用で大切なのは、成功や失敗を繰り返しながら、より良いもの手法を残し育てていくことです。
広告で重要な指標の1つにCPAがあります。
【CPAとは】
CPAは「Cost Per Acquisition」もしくは「Cost Per Action」の略で、「顧客獲得単価」や「コンバージョン単価」と呼ばれ、新規顧客を獲得するために費やしたコストを示します。
一般的には1人の顧客や1件の成約を獲得するためにかかった広告費を指します。
セルフキュアでは、データ分析を活用し費用対効果の良い手法、そうでない手法を判断しています。
また、SEOなどのネット集客は“勝てるキーワード”を見つけることも大切です。
より効率の良いキーワード選定を日々試行錯誤しています。
セルフキュアの実際の広告運用データは、ご要望があれば講座内で紹介することも可能です。お申し込み時にお知らせください。
広告運用していると、思っているほどの効果が出ない…ということはよくあります。
うまくいかないことがあっても「この仮説が間違っていた。では、これはどうだろうか?」
と、前向きに捉えながら進めていくことが大切です。
PDCAを回してブラッシュアップし続ける
無人業態は“新時代”の業態ですので、仮説と検証を繰り返しながらブラッシュアップしていくことが大切です。
講座でも
「お客様が清掃しないで帰ったらどうするか?」
「セルフで出来ない人が居たらどうしたら良いか」
といった運営上の不安の質問を頂くことがあります。
実は、私自身もオープン前は上手くオペレーションが回るのか不安の気持ちでした。
そして1年以上運営していく中で、実店舗の問題点にぶち当たったことも多々あります。
「これをしたら上手くいくのではないか?」という予測と検証を繰り返しながら(期待通りの結果を得れないこともあります)、ブラッシュアップしていく前向きな気持ちが必要です。
フランチャイズと自己開業の違い
フランチャイズ(FC)と自己開業の大きな違いとしてはロイヤルティや加盟金といった資金面があるでしょう。
個人開業であれば加盟金もロイヤリティも必要ありません。
無人業態はFCの中では加盟金、ロイヤリティともに相対的に安いことが多いです。
それでも実質100-200万の加盟金と月額3万〜10万前後のロイヤリティがかかるところが多いように思います。
もちろん、対価の代わりにFCはノウハウ、集客手段、開業サポートなどが受けられます。
また知名度の高いFCに加盟した場合、ブランド力があり集客に有利です。
ただしどこまで本部のサポートがあるかは、そのFCにより様々です。
毎月のロイヤリティは安いが集客は各店舗が行うケースもあるので、サポートの範囲を加入前にしっかりと確認することが大切です。
ここまでの内容を踏まえ、FCがおすすめな人、個人開業がおすすめな人を考えていきます。
フランチャイズがおすすめな人
【フランチャイズがおすすめな人】
- 最初のノウハウ獲得をショートカットしたい
- 広告運用に割く余力がない
- 縛られることに抵抗がない
- 本部の理念に強く共感している
FCは本部からノウハウを提供されるケースが多いことや広告を委託できることはメリットです。
無人業態であれば、その分やるべきことがかなり絞られるため、あとは自店舗の改善や日々のブラッシュアップに専念できます。
時間的にも副業、兼業の方でも参加しやすそうです。
その反面、出ていくお金が多いので、損益分岐点が上がることや初期投資の回収が伸びる可能性はあります。
ここ1-2年の無人サロンのFC募集を見ていると、募集の打ち方が変わってきている印象です。
以前は「最低限の清掃や顧客対応だけで運営できる」といった敷居を下げた募集をしているケースが多かったのですが、最近はFCオーナにも実行力や関与を求めたり、リスクを記載しているケースが増えてきました。
FCといっても事業である以上リスクは絶対生じます。
成功確率を少しでも上げるために、最低限の実行力やマメな対応は必要だと思います。
自己開業がおすすめな人
【自分で開業がおすすめな人】
- 自力で広告運用が出来る(もしくは今後身に付ける意欲がある)
- とにかく小資本でトライしたい
- 試行錯誤を継続的に行うことが得意である
その他にもデータ分析が出来る方、イラストやデザイン製作が得意な方はオリジナルで店内POP等の作成も出来るので、そこも面白いかもしれません。
先ほどもお話ししたように集客は必要不可欠です。
美容系の集客媒体だとホットペッパーが有名ですが、個人的には無人サロンとの相性が良くなく、コスト回収出来るか難しいと考えています。
ホットペッパーについては下記の記事で詳しく解説しています。
現時点で広告運用の知識がなくても、これから身に付けるモチベーションがある場合でも良いかもしれませんが、広告運用のスキルは必要不可欠です。
セルフキュアの得意な広告運用の1つにSEOがあります。SEOは一言で言うならHPを“上位表示させること”です。
インターネット業界にいる人にとっては当たり前の知識ですが、実は私も数年前までSEOとは何ぞや…の世界でした。
私もこの2年ほどで30冊以上SEO関連書籍を読み試行錯誤を続けてきました。
SEOはすぐに効果が出ないことや地道な作業を続けないといけない泥臭い広告の代表格ですが、その他の手法も含め自力で広告運用出来るのであれば、自分で開業した方が良いかもしれません。
まとめ
ここ何年か無人開業ブームですが、FC加盟して開業するにしても、自分で開業するにしても地に足をつけながらブラッシュアップすることは必要です。
無人店舗経営は手放しで自動的に売上が立つものと思われる方も一部おられるのですが、早期単月黒字、早期の初期回収を目指すには通常の店舗経営と同じく継続的な関与が必要です。
関与は必要なものの自分が店頭に立つ必要がない、少人数で運営できる、接客不要など様々なメリットもあります。
また資金面においても、小資本で開業出来る、損益分岐点が非常に低いなどは起業したい人にとってはかなり魅力に映るでしょう。
セルフキュアはFC募集はしておりませんが、講座という形で事業者の方の相談に随時対応しております。
無人サロンならではの対策、ノウハウやご興味があればSEOやリスティング広告などの集客法についてお話しすることも可能です。
マンツーマンなので、受講生の知りたい内容に合わせてお話しします。
FCの加盟金やロイヤリティに比べるとかなり低い価格でお話しが聞けるのもポイント。
FC加盟に繋げる必要がないので、良い点も悪い点も正直にお答えします!無人FCの1ヶ月分のロイヤリティで別店舗の話が聞けるイメージですね。
無人サロンに興味のある方、すでに開業しているが話を聞きたい方、FCに加入しているが別の視点から話を聞きたい方など、歓迎いたします!
ご興味のある方は下記の講座特設ページより詳細をご確認ください!
\ お店によもぎ蒸しを導入したいアナタへ! /