無人サロン業界の展開｜大手企業の参入と生き残り戦略

このような悩みを解決するコラムです。

ここ数年ブームの“無人業態”ですが、ついに大手企業も参入をはじめています。
上場企業であれば情報公開をしています。積極的な情報収集を行いましょう。

（実例1）女性専用セルフボディメイクスタジオPORT

PORTは西日本最大級のカラオケチェーン「ジャンカラ」を展開する株式会社TOAIグループの無人業態サービスです。

【プレスリリースより引用】
「いつでも行ける」、「どこでも入会できる」をサービスシステムとして掲げ、業界では珍しいタイムチャージ制（時間制料金）を採用しています。月会費・入会費・登録料も一切不要で、アプリ登録するだけでご利用可能。スポーツウェアやタオル、クレンジングや化粧水等のアメニティも無料でご用意しているので、思いついた時にふらっと立ち寄っていただける女性専用セルフボディメイクスタジオです。
【URL】https://port-fitness.jp/

偶然前を通りかかったので京都三宮店に行ってきました！
ジムの他にホットヨガ、エステブース、サウナもありましたよ！

京都三宮店はビルの3フロアを使用していて、設備も大変充実しています。
取り扱っている種類のバライティーが違うにしても設備投資の規模感が全く違います。

ここ3年程で全国的に広まった無人サロンはワンルームマンションの一室を使用するケースが多いです。

私の知り合いで自宅にサウナを導入した方がおりましたが、400万位はかかったという話を聞きました。
昨今流行りの無人サロンのフランチャイズですと約400万から開業と言われているので、サウナだけをとっても規模感が違います。

ワンルーム型サロンとは、損益分岐や投資回収スケジュールが異なるビジネスモデルではありますが、お客様層が重複している部分もあります。
今後、業界としても淘汰がはじまりそうです。

（実例2）chocoZAP（ちょこざっぷ）

パーソナルジムとして有名なRIZAPグループが運営する、無人のセルフフィットネス事業がchocoZAP（ちょこざっぷ）です。
無人で気軽に利用でき、エステや脱毛サービスも人気のようです。

2023年3月度の決算資料によると、chocozap（ちょこざっぷ）の会員数 55万人、店舗数 572店 (2023年 5/15時点)と急速に拡大しています。

チョコザップを運営するライザップグループは札幌証券取引所アンビシャス市場に上場しています。
日本の企業の9割以上を占める非上場企業は、財務諸表を一般公開することは殆どありませんが、上場企業は株主や投資家に投資判断に必要な情報提供を行います。

ライザップグループのIR情報には、chocoZAP事業についての記載もあります。
無人サロンを経営している方、今後参入を考えている方は必読です。

個人的に興味深かったのは“出展戦略”です。

チョコザップのような大手企業であっても、撤退時のリスクを最小限に留めるために「違約金条件の交渉」フリーレント非選択により早期撤退時の追加支払いを回避するなどの戦略を行いながら出店しています。

無人業態戦国時代に備えて

業界の盛り上がりに伴い、業界の淘汰が始まりそうです。
競争が起こることで、消費者にとってはより良いサービスが提供されるメリットがありますが、運営者にとっては悩ましいです。
大手企業には設備投資等で敵わない面はありますが、ワンルームサロン型の強みを活かした工夫が大切です。

マクロ的な流れは押さえつつも、小規模事業者だからこそ出来る対応を粛々と続けていきましょう。

小資本、ローコスト運営を極めよう！

実際に店舗を訪れて、設備投資の凄さに圧倒されましたが、これは損益分岐点もかなり高そうだ…とも感じました。
ワンルーム型無人サロンの強みは損益分岐点の低さ、初期投資の低さ（投資回収期間の短さ）です。

これから新たに無人サロンを考えられている方であれば、特に固定費に当たる物件家賃や無人システムの費用はできる限り抑えて検討をしていくことを推奨します。

細かな話ではありますが、早期の投資回収を実現するためには重要な視点です。

その他のポイントは下記の記事で詳しく解説しています。

講座のご案内

セルフキュアでは、よもぎ蒸しを導入したい方向けによもぎ蒸し講座を行っています。
よもぎ蒸し講座はよもぎ蒸しを導入したい方向けの内容となりますが、もし無人システム等にご興味がある場合、個別にシステム講座を開催することも可能です。

無人サロンに興味のある方、すでに開業しているが話を聞きたい方、FCに加入しているが別の視点から話を聞きたい方など、歓迎いたします！
ご興味のある方はまずお問い合わせください。